リグナン [ファイトケミカル]

リグナンは、セサミン、セサミノールなど数種類の成分の稔称。リグナンのうち、ごまに含まれるものをまとめてゴマリグナンと呼ぶこともあります。強い抗酸化作用をもつリグナンは、活性酸素が発生しやすい肝臓に直接作用し、肝機能を強化。飲酒によって肝臓でつくられるアセトアルデヒドの分解をスムーズにして二日酔いや悪酔いを防ぐため、アルコール性肝硬変などの予防にも役立ちます。また、すぐれた抗酸化作用で細胞の老化を防ぐほか、がん細胞の増殖を抑える働きも。大腸がん、乳がん、肝臓がんなどの予防に効果が認められています。

リグナンのもうひとつの効用が、悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やすこと。血中のコレステロール値を下げ、高脂血症などを予防します。リグナンはごまに多く含まれています。有効成分を効率よくとるには、すりごまにするとよいでしょう。

フラバノン [ファイトケミカル]

ヘスペリジン、ナリンゲニ ン、ナリンギンなど、柑橘類特有の成分をフラバノンといいます。代表的なヘスペリジンはみかんに多く含まれていますが、含有量が多いのは実ではなく、袋や筋。実に対して袋には50倍、筋には300倍もの量が含まれています。ヘスペリジンは、体内でコラーゲンをつくるビタミンCの働きを助け、毛細血管を丈夫にします。血圧降下作用もあるため、高血圧や脳血管障害の予防に効果を発揮します。

抗酸化作用も高く、体内の活性酸素を撃退するのにも有効。ヒスタミンの放出を抑える役割も果たすため、かゆみや鼻水といったアレルギー症状をやわらげるのにも役立ちます。また、ヘスペリジンやナリンギンは、血液中の中性脂肪を分解して脂肪細胞がつくられるのを防ぐため、肥満の予防にも効果的。動物実験では、糖尿病を改善する作用があることも認められています。

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